ラッキーボーイと、ラッキーガールたちへ。

マキマキです。

大綾瀬和歯科医師会の機関誌の原稿です。
先生が専務理事を務める、大和綾瀬歯科医師会機関誌に掲載する原稿を、
こっそり頂いてきました。

そう、こっそりとね(笑)。

こんな偶然に出会うことができた、
ラッキーボーイと、ラッキーガールのためだけに。
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綾瀬市と海老名市の境に位置する柴垣歯科医院 院長

「思うこと」

大和綾瀬歯科医師会専務理事
    柴垣博一

2020年2月にクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(DP)号が横浜港に帰港し、丁度一年が経ちます。香港で下船した80代の男性が新型コロナ感染症(COVID-19)に罹患したことが発端となり、今現在、日本での感染者数は42,5万人と推定されています。歴史を振り返ると人類はウイルスとの闘いの連続であり、100年に一度の災禍であり、誰がトップであっても適切な対応は不可能で、後ろ向き研究と同様に終息して初めてああすればよかった、あれが悪かったということが分かってくると言えます。小手先の対応ではなく、大所高所から物事を捉え大局観を持って対応することが肝要であると言えます。歴史から学べば、ペストが流行したヨーロッパでは労働人口が激減した結果、労働賃金が上昇し、農民の流動により荘園制の崩壊が加速し、社会の思想や枠組みが変わり封建的身分制度は崩壊し、新しい価値観の創造へとつながったと言われています。
これを歯科界と照らし合わせたらどうでしょうか。生活があまり豊かではない時代の歯科医療は、抜歯と義歯が主で、埋伏抜歯ができるようになると一人前の歯科医という認識がありました。今はその発想はほとんど通用せず口腔外科に依頼する共創が常識となり、その後、咬合と補綴、今では、咀嚼機能改善、そして健康重視の予防(メインテナンス)に移行し、さらに進んで口腔機能と審美(マウスピース矯正)に変わりつつあります。また、会議もWebを取り入れることによって、自宅からの参加も可能となり、機器の品質向上によりクリヤーな会話交信を可能にし、また、顔の表情もリアルに再現できるシステムが構築されました。このシステムによって私自身家族と過ごす時間も増え、趣味のラジコン飛行機を通してクラブの仲間との交流も深まり充実した日々を送ることができるようになりました。そして診療所においては、スタッフの感染に対する意識が高まり、こちらが指示しなくとも整理整頓を始めとした清潔美の意識が高まり、結果、患者が安心して来院できる診療所作りに貢献してくれています。
新型コロナの影響によって、意識が変わり、社会も変わり、システムも変わりました。iPS細胞研究所・山中教授が苦難の人生から行き着いた座右の銘が「人間万事塞翁が馬」と語っています。人生の幸不幸は予測しがたく、幸せが不幸に転じたり、不幸が幸せに転じるのは誰も分からない。幸運に安易に喜んだり、不幸に悲しんだりするべきではない。と言っています。私の座右の銘は「善縁善果」。良き縁が良い結果を齎す。結果に一喜一憂するのではなく、志と仁、慈悲、愛を持って望めば、必ずや良き時代がくると信じるこの頃です。

レア原稿なので…、
あしからず。

マキマキでした。